労働組合にとって運動推進のための基礎データとして、独自統計とともに官庁統計は重要な位置を占めています。そのデータ作成にたずさわられてきた経験から調査対象がどう設定され、実査が行われ、集計されるのかを、標本調査法の基礎を解説しながら紹介していただきます。講義を通じて官庁統計の有用性や活用上の留意点を学びました。
講師は、1992年に総務庁統計局に入局、2002年より東京大学社会科学研究所へ出向中です。
個別賃金による賃上げの取り組みを進めるためには、今まで明確な賃金表のなかった組合でも賃金構造を明らかにする取り組みが不可欠です。そのために、表計算ソフトであるエクセルを使い 、統計解析手法を活用して、賃金データを分析する方法を学びました。
労調協が実施した「第2回次代のユニオンリーダー調査」の結果を通して、次代の組合活動を担うリーダーの現状と課題について報告しました。
昨年から今年にかけ「ワークシェアリング」がクローズアップされています。女性労働、パート労働、ファミリーフレンドリーなどをめぐる実証研究に携わっている講師からは、「日本型ワークシェアリング 」の現状と今後の展望についてデータをまじえながら紹介して頂きました。
講師は、労働経済学が専門で、著書には、『日本型ワークシェアリング』(PHP新書)、『職場類型と女性のキャリア形成』(御茶の水書房)、『会社型女性』(同文館出版)などがあります。